四ノ章・始~東の国・交わる刃~

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風『それにしても立派になったものだ…。我に付いて回っていた頃はほんのこれくらいの背丈であったのに……』 そう言うと風麼は背丈を示す様に首を少しだけ上げた。 熾『もう昔の話です』 風『そうだな……』 「…………ねぇ焔」 焔「あ?」 「僕達、何だかお邪魔じゃない?」 焔「……………」 「つもる話もあるだろうし……少し二人だけにしておいてあげようよ」 小声で囁いた僕の提案に焔は少しだけ考えて頷いた。 そして僕達は二人から姿がギリギリ見える程度の所まで離れた。 余程話に夢中になっているのか二人共、僕達が離れたことに気付いてはいない。 雨はいつしか止んでいて、空気が澄んだ空には一面の青が広がっていた。 .
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