四ノ章・中~強さと弱さ~

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焔「ぁ………」 「あ………」 カラリと音がして視線をあげると焔が入ってきた。 焔「風呂…入ってたのか」 「う、うん……」 僕の前を横切り体を洗う場所に移動する。 けどその視線は相変わらず僕を捕らえない。 稟に襲われてからというもの焔の様子が少しおかしい。 喋るのもやり取りもいつもと変わらないのに、その目だけが僕と合わない。 (意識的に避けられてる……) 足の痛みは無くなったのに、何だか胸の奥がモヤモヤして嫌な感じだ。 まるで焔に避けられてるのが嫌みたいで……。 .
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