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風『目が覚められたか、我が主』
「おはようございます風麼殿」
焔と宿に戻ると風麼が起きていた。
風『殿とは…風麼とお呼び頂いて構いませぬ』
フッ……と笑みを浮かべる銀狼は朝の光りを浴びて更に美しく輝く。
焔「ん?熾火はどうしたんだ?」
熾『ここに控えております、焔様』
「おはようございます、熾火さん」
熾『おはようございます景慧様。昨夜はよくお眠りになられましたか?』
「えぇ……」
本当は焔の事を考えていてあまり眠れなかったのだけれども……。
それは言わないことにした。
焔「景慧、朝飯を食ったら早速出掛けるぞ。今日こそ蒼真の奴を見つけねぇとな」
「うん、早く見つけて残りの二人を探し出さなきゃね」
そうだ、立ち止まってる暇なんて無い。
こうしている間にも鬼叉王の復活は進んでいるのだから。
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