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焔「これは…先を急いだ方がいいかもしれねぇな」
険しい表情のままある方角を見つめる焔と同じ方を見ると、緑の葉が青々と茂る森の上空に深い群青の空には似つかわしくない黒々とした暗雲が立ち込めていた。
風『主よ…何やら怪しい匂いがこの国の風に混ざっておる』
「怪しい匂い…ですか?」
焔「………行くぞ」
「あっ、待ってよ焔!」
一抹の不安を抱えながらも僕は焔の後を追ってその場をあとにした。
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