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パァァアアッ!
「っ!?;;」
焔「なっ!」
僕と焔の身体が突然光り出した。
二人の光は一つになって、僕達の目の前で形を作っていく。
そして光が収まると僕達の目の前には白と金を纏った一人の男の人が立っていた。
焔「神羅帝!」
僕がその人に名前を聞くより先に焔がそう叫んで凄い勢いで跪く。
「え?あ、あの……;;」
焔「馬鹿!この御方は天界の王、聖王神羅帝様だ!御前で立っているなんて無礼だぞ!早く跪け!」
「うわっ!;;」
焔が僕を跪せようと腕をいきなり引っ張る。
危うくバランスを崩して倒れそうになったのを何とか堪えた。
神「いいのですよ焔……その子は人界の神子なのです」
神子?
御子とかはよく言われるけど……。
焔「しかし、この者のせいで鬼叉王の封印が……!」
神「これも運命なのでしょう…。しかし問題はこれからです。長年に渡る大戦のせいで、今の私には一人で鬼叉王を封印出来る程の力はありません。私の力が弱まった今、再び鬼叉王を封印するには四神全員の力が絶対に必要不可欠なのです。そこで焔、貴方にこの人界に散らばってしまった残りの四神全てを探し出して欲しいのです」
次々起こる事に混乱してるのと、聞きたいことがあり過ぎて何も言えない僕を放置して二人の話はそのまま進んでいく。
焔「勿体なきお言葉…。元よりこの身は貴方様の為に存在しているモノ。御身の為ならばその使命、南を護りし朱雀が焔、必ずや成し遂げてみせます」
そんな先程までとは天と地の差もある焔の言葉遣いに、僕は驚き過ぎて呆然としてしまった。
すると神羅帝は僕の方へと向き直った。
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