短編小説集第①部

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私は下着を売るのと同時に一夜限りの愛を提供する。    お客様は下着を買うのと同時に一夜の夢を買う。       だから昨日までの私は仕事以外で女性と寝る事はなかった。       そして、この日の私は咲季の事が頭から離れなかった。 一人の女に執着した事など今迄なかった筈なのに…         この日の売り上げは最低だった。 私にしては珍しく1日でこのセレブな感じのマダム一人だけだったからだ。        そして、走る様にして家路を急いだ。
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