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部屋に着くと咲季の姿はなく合鍵もポストに入っていた。
居なくて当然の筈なのに、私は何か期待をしていた。
頭の中が空っぽになった…
そして、私は気付いた。
彼女に対する他の女とは違う特別な想いを…
そして、気が付くと外は真っ暗になり、街のネオンが輝きを取り戻していた。
その時、突然インターホンが鳴り響いた。
インターホンのモニターを覗くとそこには、咲季が立っていたのだ。
私は玄関ドアを勢いよく開け、玄関でそのまま咲季を抱きしめた。
そして、何も言わずに唇を奪った…
戸惑いながらも嬉しそうに微笑む咲季。
私は咲季の言葉で我に返った。
『お店辞めちゃった…』
そういえば、咲季の両手には大きなバックが二つ抱えられていた。私はそれにも気付かない位無我夢中で咲季を抱きしめ、唇を重ねていたのだった。
我に返った私は少し恥ずかしくなり、咲季に好きなだけ居るように促した。
咲季も嬉しそうに、はにかみながら
『ありがとう❤』
と、頬を赤らめながら言った。
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