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待ち合わせの場所に近付くと、また電話が鳴っているのに気付いた。
マダムからだった。
電話に出ると
待ち合わせの場所を変更してくれとの事だった。
私は変更された待ち合わせの場所へ向かった。
当初の待ち合わせの場所は高級なBARであったが、変更された待ち合わせの場所は、とある有名ホテルの一室だった。
ホテルの部屋の前に付き、ドアをノックした。
……………。
まだ来ていないのか、反応がない。
今度は呼び鈴を鳴らした。
その時だった。
私は後ろから抱きつかれ不意にホテルの廊下に押し倒された。
私が
『冗談はよして下さい』
と言うと、マダムは何も言わず廊下に倒れている私に覆い被さってきた。
そして、その場で私のシャツのボタンに手を掛けてきた。
その姿はまるでさかりの着いたライオンの雌のようだった。
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