短編小説集第①部

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カウンターで呑んでいると店の奥から若いホステスが出て来た。     いかにも田舎から出て来たばかりの純朴な女…   という感じがぴったりな咲季(さき)と言う女が私に着いた。       酒を作る手が震えていて場馴れしていないのがハッキリとわかった。     『緊張してる⁉』 私は咲季に尋ねてみた。     咲季は 『今日が初めてだから…』と答え、強張った顔で精一杯の笑顔を見せた。
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