32人が本棚に入れています
本棚に追加
この時、私にはまだ理性があった。
しかし、その理性を保てたのは二人でデュエットをしている、その時迄だった…
咲季は唄っている私の頬に口付けをしてきたのだ。
私は唄うのを止め、少し戸惑いつつも咲季を見つめた…
咲季の瞳は麗しく濡れて私を見ている。
その焦点はブレる事なく真っ直ぐに私だけを見つめていた。
私は咲季の瞳から焦点をずらし唇を見つめた。そして…
咲季の唇に私の唇を接近させた。
咲季は戸惑う事なく瞳を閉じ、私の唇を受け入れたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!