42人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなある日
この進学校には珍しく、転校生がやってきた。
紺色のブレザーにチェックのズボンのこの学校の中で
黒の学ランを着込んで、転校生は現れた。
頭は、金髪に近い茶髪のリ-ゼント
短ランにボンタン
耳には、ピアス
シルバーのネックレスをして、指には無数の指輪をしていた。
目つき鋭い一重瞼。
教室の中を見渡している。
担任が紹介を始めた。
『今日は転校生を紹介します
木村隼人君です
転入試験を満点で突破し異例で転入してきました
今日から、クラスメートとなりますので、よろしくお願いします
じゃあ隼人君、一言お願いします』
隼人は、低い声で
一言発した。
『くだらねぇ~』
教室の中が凍りついた。
と言うよりも…
剛が、次の瞬間に気が付いた時には
木村隼人は、窓際の一番後ろに着席していた。
確か…
空き座席は、廊下側の一番後ろだったはず…
クラス一同が…
何が起きたのか解らず、呆気にとられていた。
担任の先生すらも…
戸惑っていた。
『ごほん(咳払い)
じゃぁ、みんなよろしく頼むな』
そう話して、担任は教室を出ていった。
最初のコメントを投稿しよう!