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不思議な出来事に、教室内はざわめいている。
剛の席は、窓際の後ろから2列目
つまり、剛の後ろに木村隼人が座っている。
木村隼人は窓の外を眺めながら、窓の外に出た左手からは、モクモクと煙があがっていた。
煙草を吸っている様であった。
剛は、こいつは問題児だな…
関わり合いにならないでいようと思った。
廊下からバタバタと足音が聞こえた。
『誰だ(怒)
教室で煙草を吸っている奴は(怒)』
生活指導の林(はやし)が顔を真っ赤にしていた。
『馬鹿が…
早速停学か(笑)』
剛は、心の中で密かに笑った。
次の瞬間…
剛は「ハッ」とした。
剛の左手が窓の外に出ていた。
そして…
指の間には、火のついた煙草が挟まれていた。
机の上には…
「SevenStars」の箱が置かれていた。
『杉本(怒)
今すぐ、生活指導室にきなさい』
林の声が響きわたった。
剛は、訳の解らないままに、林に腕を掴まれて引っ張られていった。
教室の中は…
静まり返っていた。
剛の頭の中は…
今の状況を整理出来ずにいた。
手を引かれるままに
なんの抵抗もする事も、出来なかった。
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