Vol.壱 戦いの果てに

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「リズ、この像は何の意味があるのかな~?」問いかけると、リズは、植物のような像のほうに、興味津々だ。「これ、食べ物だったのかな~。食べ物の像なんて、珍しいな~。」 雷鳥の像も、まるで今にも飛び出しそうな勢いを感じた。二体の像の周りを色々と見てみたが、特に変わりは無く、トラップらしい様子もない。こんなに広い部屋にある像、、、。気にならないと言えば嘘になるが、何か腑に落ちない。とにかく今は猫を追おう。薄暗い中、更に20分ほど歩いた。鳴き声はするものの、一向に近づいている感覚がない。何かおかしい。するとどうだろう、次の瞬間目に飛び込んできたのは、先ほどの二体の像ではないか!!一周した!?猫の声を追いながら、また戻ってきたのだ。
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