一雫の涙

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ある日の事何をするわけでもないのに 一人公園へ歩いていた 色々な事を考えながら 過去の事ばかりを考えていた自分 そんなこんなで足取りがだんだん重くなり 公園に着く頃には 感情が抑えきれない状態だった 何もできない自分に悔しくて 何もしてあげれなかった自分に惨めに思い 本当に悪い気持ちでいっぱいで… 本当にこれで良かったのだろうか もう終わってしまった事なのに… 過去には戻れないのに… 考え込んでも仕方ないのに どうしても考えてしまう自分がいる ブランコに乗りながら どうしてこんな事になったのか うつむきながら考えて 何時間たったのだろう もう夕日が沈む 色々な事があった 二人で学校でもめた事 二人で歩いた道 道一本一本が 悲しくて 我慢していたのに あの場を去った後 泣かないと決めていたのに 何もかも思い出してると ポロリ……ポロリ 涙がでちゃう… 『うちって惨めだな』 『何もしてあげれなかった』 どんな事があっても 一緒に居られなかった 自分の努力不足故に… 一緒にいた時間が すごく嬉しくて 幸せで 安心できて すごく楽しい日々だった 喧嘩もいっぱいしたけど それもまた嬉しいことだったんだよね それがもう貴女とはできないんだね でも仕方ないことなんだよね 他の誰が悪いわけでもない うち自身が悪いんだ うちに魅力がないせいで… 惨めな自分に 涙が止まらない……… ……… そんな事を考えながら 何時間がたったのだろう 外はもう暗く街灯の電気がついていた もう泣いていては 始まらない 悲しいけど 悔しいけど… もうどうにもならなかったから… もう泣くのはやめよう ちゃんと前を向いて 新しい明日を見つめながら 公園を後にして 一人呟きながら 家への道を歩きながら うちは…… 『ごめんね…』 『本当にごめんね…』 『謝る事しかできないけれど』 『ごめん…』 『あはは…泣かないって決めたのに…』 『やっぱり涙が止まらない』 『ごめんね…』
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