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「離して!」
キッと痛いのを我慢して
見上げた顔は、馬鹿に
されて確実に怒っていた。
「カッコイイ奴等に囲まれてた?ハッ。どうだか。馬鹿にしてんじゃねぇよ。」
コロッと態度が変わった。
分かってる。
こっちがどうせあんたの
本性なんだってね。
「…本当の事だし。いい加減に離して。」
「どんな奴等に囲まれてたんだよ?言ってみろよ!」
言っても分からないじゃん。
と、当たり前な事を
思ったアタシ。
「!」
しかし、彼の背中越しに
歩いてくる彼等が見えた。
指をスッとさした。
そして、一言。
「アイツ等とか。」
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