*SIX START*

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「ねぇ…奈々。ちょっと抜けない?」 耳元に行きなり囁かれた。 鳥肌が一瞬にして立った。 悪寒が背中を走る。 気持ち悪い。 こんなに男って気持ち 悪かっただろうか、と 考えてしまうくらいだ。 なんかあたしの膝を 軽く手でさすっている。 何を求めているんだ? と、鼻で笑いたく なってしまった。 笑う代わりにジッと 彼を見つめてみた。 微笑みを返された。 そして、また耳に囁かれる。 「ねぇ、抜けようよ?彼氏も忙しいみたいだしさ?構ってあげるよ?」
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