*SIX START*

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そうだなぁ。 昔のあたしだったら 絶対に殴っていたな。 でも、今はそんな気には なれなかったんだ。 全く。 ガラステーブルを 挟んで、目の前には 笑顔を振りまく湊。 今の状況から 抜け出すんだったら 付いていっても いいかな。 そして、アタシは 言っていた。 「いいよ…どこに?」 名前の知らない男は ニヤリと笑った。 膝をさするのを止めて、 耳に囁く。 「とりあえずこの部屋からでようぜ?」 そう言われたので、 アタシは演技をする事にした。 「あ!もうお菓子ないわね。アタシ、近くのコンビニで買ってくるね。」
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