*SIX START*

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財布を持って、誰かが 何かを言う前に玄関に 向かって出て行った。 ―バタン― 「あ…俺、奈々の付き添いに行ってきまーす☆」 部屋の中には男の やけに明るい声が 響いた。そして、 男は出て行く。 ―バタン― 「カズ君って優しいでしょ?女の子にモテるんだよ。」 女Bが湊に笑顔で 話しかけた。 「…へぇー。」 「奈々さん危ないかもねッ!」 女Aが言う。 笑い声が広がるが、 湊は笑わなかった。 ただ玄関先を見ている。 「み、湊君ッ!」
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