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唇が触れ合うか
触れ合わないかの
距離だった。
そこまで近づいた顔は
笑みを残して離れた。
「湊…君?」
ミミは少し顔を
赤らめて彼を見た。
湊は無表情。
さっきまでの笑顔が
嘘みたいだった。
「……お前じゃ欲情しねぇわ。」
と、一言ミミに向かって
言った。その声は、
本当に冷たいものだった。
「俺の何が分かってんの…?好きって上辺だけの俺だろ?俺が無理してアンタ等に合わせた事も笑顔でいた事も気付かなかったろ?」
「…ッ。」
3人は息をのんだ。
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