†1章†

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「はぁ。」 今あたしの目の前には 海が広がっている。 窓を開けて、コトンと 顔を窓枠に置いている。 彼は、車から降りて 砂浜を歩いていた。 「真琴ちゃんもおいでよー!」 「いや。」 即答。 家に帰りたいなぁと 思いながらも、あたしは はしゃぐ雅人先輩を 目で追っていた。 彼は、カッコいいと思う。 楽しい時の彼の笑顔は なんとも言えない気持ちを あたしに与える。 いつからそうなったか なんて覚えていない けれども、いつの間にか 愛しい感情が心に 溢れていた。
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