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「ま、真琴ちゃん?」
ジッとあたしは立って
いる雅人先輩を
見つめていた。
一瞬キュッと唇を
締めた彼は、いきなり
ドアを開けてあたしを
車から引き降ろした。
「ちょッ!?」
グイッと強く引き寄せられ、
そして、抱きしめられる。
「……生意気なくせに…不安になんなよ。」
低く心地良い声音で
あたしの耳元に囁いてきた。
あたしは、意外と
単純だと思った。
これは雅人先輩と
付き合ってから発覚した。
だって、彼の言葉1つで
左右されて、すごく
馬鹿みたいになるから。
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