†1章†

11/13
前へ
/100ページ
次へ
「ま、真琴ちゃん?」 ジッとあたしは立って いる雅人先輩を 見つめていた。 一瞬キュッと唇を 締めた彼は、いきなり ドアを開けてあたしを 車から引き降ろした。 「ちょッ!?」 グイッと強く引き寄せられ、 そして、抱きしめられる。 「……生意気なくせに…不安になんなよ。」 低く心地良い声音で あたしの耳元に囁いてきた。 あたしは、意外と 単純だと思った。 これは雅人先輩と 付き合ってから発覚した。 だって、彼の言葉1つで 左右されて、すごく 馬鹿みたいになるから。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

886人が本棚に入れています
本棚に追加