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風があたしの巻いた髪を
せわしなく動かす。
それに鬱陶しく思いながらも
大人しく、助手席に
座っていた。
ただ窓を眺めながら。
「……真琴ちゃんだっけ?雅人君の彼女さんなんだってね。」
「え?あ、はぁ、まぁ。」
いきなり声をかけられ、
あたしは反応するものの
知らない人ともあり
少し警戒。
「雅人君の彼女さん居るのは知ってたけど。まさか高校生だなんて思わなかったわぁ!」
あはは、と笑いながら
話す彼女に少しだけ
苛立ちを覚えた。
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