悪魔の携帯

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ある町に住む良平。彼は、話すことが大好きな高校生だ。 「もしもし、良平?今日、皆でカラオケ行かない?」 「あ、いいよ?何時?うん、分かった。じゃあ明日な・・・ツー、ツー」 この日も友人からカラオケに誘われた。彼は友人からの誘いは絶対に断る事無くまわりからも絶大な人気があった。良平は、明日の為に服を買いに出掛けた。良平は自転車でデパートへ向かっていた。その時、左側から飛び出してきた自転車とぶつかりそうになり、転倒してしまった。その弾みで携帯が溝に落ちてしまい壊れてしまった。相手のサラリーマン風の男が、 「大丈夫か!?すまんな~。急いでいたもんだから・・・」 良平は、 「痛ってぇな。何飛び出してんだよ、おっさん。携帯・・・あっ壊れちゃったじゃん。どうしてくれるんだ!?弁償してくれよ。」 良平は怒りをぶつけた。 「本当にすまない・・・これで、新しいの買ってくれ。」 男は、良平に三万を渡した。 「仕方ないな~。気を付けろ。」 そう言い残すと、良平は再びデパートへ向かった。そして買い物を終えると、携帯が壊れていたのを思い出し、買いに向かった。しばらく進むと、新装オープンの店を見つけて、良平は入っていった。そこに不気味な男がいた。 「・・・いらっしゃい僕。携帯を買いに来たのかい?・・・」 あまりの不気味さに恐る恐る、 「えっ・・・はい。壊れちゃったもんで。」 男は、席を立ち奧の部屋から一つの箱を持ってきた。「君には・・・この携帯がオススメだよ・・・最新機能満載で電波も悪くならない。まだどこも販売してないんだがね・・・特別に君にだけ売ってあげる。一万でね・・・ふっふっ」 良平は手にとり、見てみた。デザインも格好よく、確かに見たことのない携帯だった。自慢できると思い、「いいんすか?じゃあ買います。一万円・・はい!」良平は店員に渡すと 「すぐ使えるからね・・後、メモリの移行してあげるから携帯を貸してくれるかな?・・・」 良平は携帯を渡すと男は消えて5分くらいして、 「はい、できたよ・・・ふっふっふ。僕は運がいいよ・・・」 良平は再び不気味さに恐れて店を飛び出した。振り返ると目の前に店員がいて、 「言い忘れてた。・・・説明書は、ぜ~~ったいに読んどいてね・・・」 良平は一目散に走っていった。
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