4人が本棚に入れています
本棚に追加
翌朝、学校は日曜の為で休みで朝から八人でカラオケに行った。良平は、部屋に入ると周りに携帯を見せた。自慢げに、
「いいだろ~?まだ誰も持ってない携帯だぜ?昨日、おっさんのせいてら壊れちゃってさ。金出してもらって買ったんだよ。」
隣に座っている和也が、
「すげぇな。でもメーカー入ってないじゃん?」
良平は、和也に言われて初めて気付いたが気にしてなかった。そして、二時間くらい歌っていた頃に和也が「急に用思い出した!帰るわ。」
その言葉にムッとした良平は、
「何言ってんだよ?昨日の約束じゃんか?帰るってありえねぇぞ?」
「しょうがねえだろ?お前みたいに毎日誘われて断らない程、ヒマしてませんから。」
「なんだと!?もう一回言ってみろや!!こらぁ!!」
二人は殴り合いはじめ、周りが止めた。良平は、
「友達と思っていたのに。てめぇの顔なんか二度と見たくない。絶交だ!絶交!早く帰れや。」
「分かってるよ。帰るわ。じゃあな。」
その後、雰囲気の悪いまま解散した。帰り道、異様にムシャクシャした良平は、ゲームセンターに寄りストレスを発散した後、携帯のメモリから和也を消した。携帯がもたらす恐怖をこの時はまだ、良平は知らなかった
最初のコメントを投稿しよう!