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女はゆっくりとマスクを取ると不気味に微笑みこちらに近付いてくる…。
俺は動く事が出来なかった…。
目の前にいる彼女の口は異常なまでに大きく耳元にまでかけて裂かれていた…。
歯茎以外に真っ赤な人の肉が見える…。
背筋が凍るとはまさにこの事だ。
体がまるで金縛りに合ったように動かない…。
女は不気味な笑みを見せながら俺に近付くと問いかけてきた。
『……これでも?』
俺の足はガタガタと震え声が思うように出ない…
『………私、綺麗?』
再度、女は問いかける…その瞳からは憎しみと恨み様々なものが見て取れる…。
だけど…。
だけどどこか悲しげな瞳だった……。
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