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「…お兄さん。俺達のど乾いたんだけどさぁ。
お金無くて…。
貸してくれない?」
俺の胸ぐらを掴みながら青年は言い放つ。
明らかに人に頼む態度では無い。
はあ…。
ってか120円も無いはずないじゃん…。
俺は困った表情をしながらも青年に話しかけた。
『…あの、俺もお金ないんで。。』
俺がそうボソッと言った瞬間であった…!
お腹に激痛が走ると共に呼吸が出来なくなりその場に倒れ込む…。
―――殴られた。
俺はお腹を押さえ苦悶の表情を見せながらも殴った本人を見上げ睨み付ける。
これが俺に出来る唯一の抵抗だからだ。
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