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―――風が吹き靡く髪…
透き通る肌に綺麗な濁った瞳を持つ冷酷なひとりの女性は俺の目の前に立っていた…。
顎を通り耳元まで避けた口…。
彼女を見るのはこれで二回目だが消して慣れられるものではない。
俺は彼女が放つ独特な人では持ち得ないオーラを肌で感じそれに恐怖すると体は自然に震えていた…。
―――だったのに…。
『……よっ!』
「……………。」
うわぁぁぁあああ…。
何かめっちゃ普通に挨拶されたぁあ…。
まるで、学校帰りにたまたま駅で会った友達にするような…。
コンビニ行ったら友達が立ち読みしてて話しかけた様なめっちゃ普通な感じに挨拶された…。
目の前に立つ彼女は俺が瞼を開け目線が合うや否や右手を少し上げ普通に話しかけてきた…。
表情はいたって冷静だが胸中穏やかではない俺は若干テンパりながらも彼女に言葉をなげる。
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