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俺が唖然と見とれていると女はゆっくりと俺に近づいてくる…。
「私、…………れい?」
微かに聞こえた彼女の声…。
バクッ……!!
バクッ……………!!
俺の胸の鼓動が速くなる…。
まるで今から走り出そうと蒸気を出す機関車の様に…。
『……っえ?』
俺は微かに聞こえた女の声に反応する。
そして女は俺の1メートル前まで近付いた…。
だが…。
ここで俺の中にはひとつ疑問が浮かんだ…。
“なぜ彼女は口元に大きなマスクを付けているのだろう?”
風邪かな??
それじゃあ君の綺麗な顔がよく見えないじゃないか…!!
女は俺の目の前で立ち止まると静かに話し出した…。
『…私、綺麗?』
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