47人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
第一章・転落事故
藤見卓也は今日喜多町のサンキに来ていた。つい先月、父親が肺ガンのため、寝たきりになってしまい、母親は家族を養うために、毎日一生懸命仕事をして疲れきっていた。なので日曜日の今日は卓也が昼食作りにかって出たのである。
「よし、これで買い物は終わった。あ、そうだ。母さんに着物を買っていってあげよう」
卓也は重い食材を持って階段をのぼっていった。
そのすぐ後、甲高い女性の叫び声がスーパーに響きわたったのであった。
最初のコメントを投稿しよう!