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「由衣たんは服装だけじゃなくて…なんか雰囲気も変わったな。本当大人になった。俺なんかよりも…」
先に口を開いたのは翔太だった。隣に座る翔太を見ると、照れたように頭をかいてる。
『翔たんも半年前より雰囲気変わったよ?なんか恥ずかしくて顔見れないや。』
私が言うと、翔太はハハハッと笑った。
なんだろう…
あの時すごく久しぶりに会った時は、会ってない期間が嘘のようにすぐに昔に戻ったような気分になれたのに。
今は…翔太が変わったと思うのは私が変わったせいか…
まっすぐ翔太を見ることが出来ない。
なんだか小さな二人の溝を感じるんだ。
今翔太の手に触れたら…翔太に見つめられたら、私は私でいられなくなりのが恐い。
恋心が甦りそうで…なんだか恐い。
カラオケ屋に着き、少し離れてソファに座った。
そういえば…
出会った頃翔太とカラオケで再会して仲良くなったんだっけ。
そんな事を思い出してると、
「由衣たんとはカラオケで仲良くなったんだよな!あの時はちょっと運命感じたな(笑)先輩の彼女だっつーのに。ハハハッ」
『私も今同じ事考えてた!あの時は翔たんが私にすごい似てる気がしてたよ~!』
「俺も!目なんかマジそっくりだよな。生き別れの兄妹かって感じで」
私達はマイクも持たずに思い出話にひたっていた。
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