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「そろそろ出る?」
『うん』
夜中1時頃、私達はカラオケを出た。
「散歩しよ!由衣たんが住む町知りたい」
『歩こっか♪』
暗い街灯だけの道をまっすぐ歩く。夏なのに夜は少し肌寒い。
翔太は私の手を握る。
私はギュっと握り返す。
幸せだな…
この手をもう離したくなくなるよ…。
ただ手を握り合うだけで満足で…、仕事の話をしたり他愛もない話をして笑いながら、気づけばダラダラと結構歩いてた。
『どっかで休む?』
「うん、俺絶対寝ないけどね!」
近くのビジネスホテルに入った。キングサイズのベッドがある部屋を選ぶ。
「ベッドでけ~!」
『ねぇ~♪』
二人で飛び跳ねたり寝転んだり…
抱き締めあって、いっぱいキスもして…
「ねぇ!!写真撮ろう」
『うん♪』
当時、私は仕事用の携帯が、デジカメ機能がついていて現像が出来る携帯だった。
私は携帯を取り出して…
カメラを手に持ち二人で寄り添う。
『いくよ~!!ハイッチーズ!!』
何枚も何枚も撮った。
だって次はいつ会えるか分からないから…
たくさん翔太との時間を形として残したい。
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