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お互いの体を求めたりしない。ただくっついて、手を繋いで、キスをするだけ…
プラトニックな関係。
これが私達。
体だけで、ヤリタイだけで寄ってくる男達に慣れすぎた私には
こうして一緒にベッドに入っても体を重ねなくても愛を感じられる、そして安らげる、幸せすぎる時間だ。
『明日何時に出るの…?』
「10時の特急乗る。」
『じゃぁ少し寝る?』
「俺絶対寝ない!だって寝たら朝じゃん。せっかく会えたのに…」
『私も…寝たくない!朝までずーっとこうしてたいもん。』
それから話をしながら…二人で知らない間に眠ってしまったι
「由衣たん!」
翔太の声でハッとして…自分が寝てたんだと気づく。
『あぁ…寝ちゃったよ~~』
「実は俺も。」
『何時?え??9時じゃん…』
もう翔太と一緒に居られる時間があと1時間だと分かると泣きたくなるほど寝た自分を責めた。
翔太が寝ても私は起きてたかった。眠る翔太をずっとずっと見てたかったよ。
「あぁ~!!俺も寝たくなかったのにぃ…」
二人で悔しがりながらも、時間は過ぎていく。
順番にシャワーを浴びて、準備をして…9時半すぎにホテルを出た。
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