再会

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「またすぐメールする。また会えるよな。会いに来るから。」 私は頷く。 翔太は涙をこらえてる。私はもう、翔太がぼやけてしまうくらい、涙が溢れて止まらない。 何度も何度も振り返りながら、翔太は特急に乗り込んだ… 窓側の席に座り、すごくすごく… 切ない顔をしてた。 私は涙を袖で拭いて、翔太に手をふる。 翔太も手をふった。 走り出す特急… 私は翔太が見えなくなるまで手を振りつづけたんだ。 でも翔太は… 途中から、手で顔を隠すように俯いた。 泣いてた。 泣き虫… 私も泣いてごめんね。 笑ってバイバイしたかったのに… 私は唇を噛みしめ…駅を出てタクシーに乗る。 『○○マンションまで…』 私は下を向く。スカートに涙がたくさん落ちる。 さっきまで一緒に居た翔太の可愛い笑顔や、手をふる切ない顔… 翔太が言ってくれた言葉… 全てが頭も心も一杯にして… 甦ってしまった翔太への気持ちが胸を圧迫させて、痛くて、苦しくて… 翔太の言葉を信じたい自分と信じきれない自分とで、分からなくなった…
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