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危機感がない頭で、怒られるかなっと考えた矢先だった。
少年の表情が苦痛にゆがむ。
「えっ?」
そして、ゆっくりと少年の体が地面に崩れた。
「おっおいっ!」
オレは慌てて駆け寄る。
少年は胸を押さえて、苦しそうな顔。
「えっあっ!救急車!!」
パニックになっている頭からなんとか救急車の存在を思い付いた。
ズボンの後ろポケットから黒色のケータイを取り出し開く。
ボタンを押そうとした指を、華奢な手が遮った。
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