第一話 君との出会い

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危機感がない頭で、怒られるかなっと考えた矢先だった。 少年の表情が苦痛にゆがむ。 「えっ?」 そして、ゆっくりと少年の体が地面に崩れた。 「おっおいっ!」 オレは慌てて駆け寄る。 少年は胸を押さえて、苦しそうな顔。 「えっあっ!救急車!!」 パニックになっている頭からなんとか救急車の存在を思い付いた。 ズボンの後ろポケットから黒色のケータイを取り出し開く。 ボタンを押そうとした指を、華奢な手が遮った。
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