第一話 君との出会い

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ケースを開ける。 「いくつ!?」 「ふた…つ…」 少年が答えたとうり、赤と白のカプセルの薬をふたつ取り出した。 自分の鞄から大学に行く前に買った、お茶のペットボトルを掴み出す。 自分の口にカプセルを放り込み、お茶を含む。 それから、少年の唇にふんわりと唇を重ねた。 口移しで少年に薬を飲ませる。 ゴクッと飲み込む音。 その音を聞いて唇を離した。 「わり…い…」 少年は一言謝り、オレに体を預け目を閉じた。
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