3人が本棚に入れています
本棚に追加
ひらりひらりと舞い落ちる
その純白は
私達のこの関係を責めている?
汚れの無い、誇り高き白は
空のようによどんだ色の私を
きつく戒めるように
すべてを覆い隠すように
降り積もる
貴方に恋焦がれて
踏み外してしまった
そこからは元には戻れず
この闇に甘えて居る
この場に居れば愛しい貴方が
手を差し延べてくれる
真っ白だったはずのこの心が
やがて闇に蝕まれ
黒く澱んだグレーに
私達の関係も
いつ終わるかもしれないグレーで
互いの気持ちさえ分からない
純白に願う
どうか責めないで
心が囚われている限り
決して白には戻れない
だからどうか
この関係も責めないで
終わりが見えてしまうなら
白に戻りたくないの
色鮮やかな春は望めないと
分かっているからせめて
この恋心を純白で覆い
貴方の元で凍て付かせて
最初のコメントを投稿しよう!