歓声

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…こっちだ…早く来るんだ… 「えっ?」 アークはベッドから跳ね起きた。 「ん~?どうしたの?」 マインも起きる。 今日マインは医務室から退院して部屋に戻っているのだ。 「声が聞こえた…何故かなつかしい声が…」 「何も聞こえないよ?」 マインが言った瞬間 こっちだ…ここまで来い… 「な?」 「ほんとだ!なつかしい声…女の子の声かもしれないね」 マインが聞き耳を立てながら言った。 「行ってみないか?声のする方に」 アークが静かに言う。 「そうだね!クオン起こして行こう」 アークとマインは一通りの説明をして、クオンを引っ張りだした。 始めはだだをこねていたが、声を聞いた瞬間元気に歩きだした。 「何してるの!早く行きましょう」 態度の変わりようにマインとアークは戸惑いながらもクオンを追った。 着いた場所は以外にも学園の地下に通ずる階段だった。 「この下だな」 アークが手の平に炎を灯す。 三人は恐る恐る地下への階段を降りていった。
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