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「ここって昔にも来たことあるよね」
「そうねマイン。とりあえず私のスカートを引っ張るのやめてくれない?」
マインはいつの間にかクオンのスカートをつまみながら歩いていた。
「なんだマイン怖いのか?」
アークがからかうようにマインを小突く。
「怖くなんかないさ!ほら!もうすぐ下につくよ。僕が一番乗りしてやるさ」
そう言ってマインは走って階段を降りていった。
やれやれとアークとクオンが首をふった瞬間、
静寂を突き破る鋭い斬空音がなり次に何かが崩れる音がした。
それを聞いた二人は走って下まで降りた。
以外にも地下は薄明るかった。
「なんだったんだ。さっきの音は!マインは無事か?」
アークが叫ぶ。
「あれを見て!」
クオンが指をさす。
その先には横に切断され崩れた柱があった。
しかもその残った柱の下部分にマインがもたれかかっていた。
「マイン!大丈夫か?」
アークとクオンが近づく。
「大丈夫ね。気絶してるだけだわ」
その言葉にアークは安心した。
「それにしてもこんな太い柱を綺麗に真っ二つにするなんて誰だ?」
アークが言った瞬間暗闇から笑い声がした。
それが段々近づいてくる。
アークとクオンは身構えたが不思議と殺気は感じなかった。
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