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「魔法バトル…通称マジックファイトと呼ばれる。
その名の通り魔法を使って手合わせする力比べみたいなものだ」
「でた。マインのうんちく…しかも誰に向かって言ってんだか」
アークは軽く呆れている。
「ねぇ…あれ見て」
アークとマインがクオンの指差した方を見てみる。
「なんじゃありゃ!たかられてるの小さな女の子じゃんか!助けないとやばくないか?」
アークがそう言って駆け寄ろうとした瞬間…
「私を甘くみると痛い目みますわよ」
小さな女の子が叫ぶ。
それと同時に女の子の足元の床から何本ものイバラのつるが飛び出した。
そのイバラは次々と周りのやつを倒してゆく。
あっという間に片付けてしまった。
その女の子は何事もなかったかのようにつるをしまい、服をはたいた。
そしてアークの方に近寄ってきた。
アークは女の子の方を見ながらマイン達の所まで下がる。
「貴方がアークさんかしら?あの伝説の星の力をお持ちの?」
不意に女の子がアークに話しかけてきた。
「そうだけど…何か?」
アークが答える。
後ろでマインとクオンが不思議そうに顔を見合わせる。
「やっぱりそうなのね!お会いできて光栄ですわ。私の名前はアリス。早速お手合わせ願えますね?」
アークはびっくりした。
いきなり手合わせって言っても…
しかしアリスはもう構えている。
迷っている暇はなさそうだ。
やるしかないか…アークも構えた。
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