お く す り 。

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  ピピッ。 熱を計り終わったことを知らせる機械音が鳴る。 服の隙間から体温計をとりだすと、見る間もなくひょいと取り上げられてしまった。 「37,5℃...さっきよりだいぶ下がったな」 私の彼氏、忠義がにこっと私にその可愛らしい微笑みを向ける。 『ほんと?良かったあ』 「頭は?もう痛いの治った?」 『ん、大丈夫。ありがと』    
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