お く す り 。

3/9
前へ
/34ページ
次へ
  「がんばったなあ」って 頭をぽんぽん、ってしてくれた。   「俺の看病のおかげやな♪」 『ふふっ、そうだね!忠義が来てくれて本当に助かったもん』 私は一人暮らしだから、熱が出ようが怪我をしようが一人でどうにかしなくてはいけない。 まあ、一人で暮らしている人にとっては当たり前のことだけど... 「そこまで言われると何や照れる...」 と忠義は照れながらも嬉しそうに笑ってくれた。 忠義の笑顔ってほんと可愛くて、これに弱いんだよな~... 朝、忠義からきたメールに『風邪を引いた』と返信したら、30分後に風邪薬と熱さまシート、お米をもって家に来てくれた。 それからの行動は速く、布団を出してあたたかくしてくれたり、シートがぬるくなったらつけ替えてくれたり... 忠義は私のことをつきっきりで看病してくれていた。 甲斐甲斐しいというか何と言うか...でも忠義が私のためにしてくれたすごく嬉しくて... 忠義の照れた笑顔を見て思わずにやけてしまった。  
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

173人が本棚に入れています
本棚に追加