双子編

2/7
前へ
/348ページ
次へ
家の前に広がる広い空き地で 2人の子供達がお父さんと元気ハツラツに遊んでいる。 プラスチックのバットに… ゴムボール。 おそらく 野球だろう― 「ブンッ!!」 「ははは。魔裟樹だっせ~」 「なんだと!じゃあ刃琉樹が打ってみろよ。」 「おぅまかせろ!」 そう言うと少年はバットを持って構える。 「ははは…。刃琉樹は強がりだなぁ。どうせ魔裟樹と結果は一緒だよ。」 お父さんは笑いながら 少年を軽くおちょくる。 「早く投げて来てよ!」 「はいはい分かった分かった。それ!」 そう言うとお父さんはボールをふんわりと投げる。 「見てろよ!」 ブンッ!! 結局、少年も空振ってしまった。
/348ページ

最初のコメントを投稿しよう!

598人が本棚に入れています
本棚に追加