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初球！！
倉橋は振りに行く。
しかし振り遅れ
ファールになる。
（くっ！こいつ…
球にノビがある）
後半に関わらず
スタミナはまだある小山。
今の小山は…
全身をさらけ出すような
無我状態。
怖い程に抜群のコースに
１球１球放り込んでくる。
そして２球目！！
「ここで終わってたまるかぁ」
思い切り小山の球を
振り抜いた。
打球は……
鋭いライナー。
その時…
まさかのハプニングが！！
「ﾊﾞｺｯ！」
倉橋の打球がノーバウンドで
小山の足首に直撃。
そのまま…
地面に倒れ込む。
その足に直撃した打球は
セカンドに勢いを保ち転がる。
それを秋山が素早く処理して
ファーストへ―
倉橋も投手という事を
忘れて懸命のヘットスライディング！！
「セーフ！！」
倉橋に２アウトから
ヒットを許してしまった。
しかし―
それより大変なのは小山。
今…
立ち上がったが
ナインはタイムをとり小山に
駆け寄る。
「おい！大丈夫か小山」
「あぁ…なんとかな」
「……続投できるか？」
「何…馬鹿言ってんだよ
俺以外にピッチャーいねぇだろ
それに俺達は霧島を倒すために頑張って来た。
だから次の試合なんて考えずに今に全力を尽くしたいんだ」
その言葉にみんなは納得
心配も晴れて
いざ…
また守備へと―
しかし
この時…後に怒る最悪の自体に気付く物は誰もいなかった。
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