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みんなに返す言葉がない。
出来ればもう降りたい。
そう思う小山。
試合はまだ分からないのに
小山の目には涙が―
足が痛くて地面を強く
踏み込めない。
でもそれを言い訳にできる
訳がない。
投手のいない9人ギリギリの
野球チーム。
どんな怪我でも自分は
出続けなければならない。
しかも―
次の相手は
油断の出来ない5番。
その不安だらけの
現状に…
小山は軽く…
「諦め」という道に走りかけた
そして気付けば
………………………
「ボール!!フォアボール」
5番に対しストレートの
フォアボール
もう―
ストライクが入らない。
しかし…
その光景を監督は
見抜いた。
「タイム!!」
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