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そして7回に入った。
もちろんピッチャーは刃琉樹。
相手も急造投手には負けられないという気持ちでいっぱいだ。
バッターは7番から…
このまま行けば魔裟樹まで回さずに済むのだが……
そう簡単には行かない。
いきなり先頭バッターを四球で歩かした。
やはり1ヶ月の努力だけでは
霧島を抑えるのは困難だ。
ストライクゾーンはカットされて…ボールは確実に見逃す。
こうなってくると
まだしたてのピッチャーになると置きに入れてストライクを
稼ごうとする癖が出て来る。
刃琉樹もその状態になり
8番にも打たれ…
ノーアウト1、2塁。
あの時…長谷部が浮かべた笑み
それは刃琉樹が相手だと
1点ぐらいは楽勝という意味だったのかもしれない。
そして
「ボールフォアボール」
ついに満塁にしてしまった。
しかもバッターは魔裟樹。
絶体絶命…
この場面を断ち切る事が
ライガーズは出来るのか?
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