少年野球編

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(やばい負ける) 焦りだす刃琉樹。 1本打たれたら逆転サヨナラのピンチ… しかも相手は霧島の上位。 刃琉樹にはとてつもない不安と緊張がのしかかる。 しかし… 「タイム!!」 梶原がタイムをとり ライガーズ全員が刃琉樹に駆け寄る。 「刃琉樹…」 「みんな…打たれたらごめん」 完全に弱気な刃琉樹に対して 周りが…… 「なに弱気になってんだよ お前が頑張らなきゃ誰があの打線を抑えれるんだよ」 「でも… 「でもじゃねぇ!! 俺達バックを信じて俺のミット目掛けて投げて来い」 刃琉樹を励ます梶原に続いて みんなも… 「そうだそうだ俺達がどこにとんでもアウトにしてやる」 「頑張れよ刃琉樹!!」 野球は1人では出来ない どんなに凄いピッチャーでも それを受けるキャッチャーや 後ろを守る野手達がいて 初めて野球として成り立つ。 これは当然の野球理論だ。 「…分かった やれるだけやってみる」 この土壇場の窮地に立たされながらも彼らにはほんのり 笑顔が出来た。
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