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「ありゃりゃ、君等まだいたのー?早く行かないとお宝先に取られちゃうよ?」
唐突に起き上がり、なんだか人の悪そうな顔で残っているメンバーに言った。
その手にはいつの間にやら学園長(剣)が握られており、ブンブン振り回している。正直危ない。
「ああ。何せまだ細かい話を聞いていない。あるんだろう?詳細が」
俺、有磨 火威琉(アリマ ヒイル)が何故かレインボウな理事長に対して疑問を放つ。
「んんー?ナンデソウオモウノカナー?」
本当に、不自然だとしか言い様が無い程の口調で言ってくれる。
わざわざそこを指摘して欲しいのだろうか?
「それはもう。毎度のことだからねぇ」
シェリスが軽い溜息を付きながら言う。
この理事長は毎回なにか隠しているのだ。
「んっふっふー。実はお宝は校内のどこかに隠してあるんだよ!」
「いやそれは判ってるから。宝の形とかを言って欲しいんだが」
俺も溜息を付きながら言った。
何かこの人疲れるよ。
「えー、それ言ったらつまんないじゃーん。まあいいか。お宝の形は遺影なんだ」
ブーブー言いながらも学園長(剣)を演説台に突き刺して理事長はズバンと正解を言った。
「いや不吉。遺影は流石に不吉だって」
シェリスが軽くツッコミを入れながら言う。
それは物凄く判る。
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