オープニングディスターバンス

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「おっと、時間的に丁度良かったみたいだな」 アナウンスを聞きながら話し掛ける。   「そうだねぇ。いつもこんくらいなら苦労はしないんだけどね~」 あっはっは。とか笑いながら言っている。 言い忘れたがこいつは女子。だというのに異性であることを忘れてしまう程元気だ。     その後、やって来たリニアモーターカー(磁力で動く列車)に乗り込み、学校まで向かう。 所要時間は大体三十分程。まあ郊外にでると思えば安いモンだ。     高速で流れる家々や人並みが、瞬時に窓に映り、また変わる。 幸い、列車に乗っている人数は少ない。 少ないが、全員制服を来ているので、黒服の集団化している。これが公道に存在していたら結構不気味だろう。   景色の映り変わりが、唐突に終わり、窓一面が青一色に染まる。 その青は日差しを反射し、地平線の彼方へと続いていて、空と混じっていた。 海だ。毎度毎度、飽きずにこれを見ている。  
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