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午前10時。
普通の学生は授業中だろう。
だが俺らは帰宅中。
「なぁ涼…」
「んぁ?」
「喉渇かへん?」
「せやなぁ…」
「目の前に自販機あるで(笑)」
「自販機って…ひっくり返したらジュース出てくるんとちゃう?」
「…やってみっか(笑)」
おりゃー!
二人は勢いよく自販機に飛び掛かりそのままひっくり返した……
「出てけえへん…」
「やっぱ金いれなアカンねんなぁ…」
さ…帰って寝よ…
こんな感じで俺らはいつも自由にやりまくっていた。度が過ぎる悪戯もようやったなぁ……
先生の机の中に蛇入れたり…
人ん家のポストに蛙の死骸入れたり…
学校の焼却炉に校長閉じ込めたり…
交番に原チャで突っ込んだり……
……今思ってもホンマ馬鹿なことばっかしよったんやなぁ…
でも…
楽しかったんや…
誠といっつも馬鹿やって警察に追われる日々が……
俺の青春やったな……
そういや恋もしたな…
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