254人が本棚に入れています
本棚に追加
「やっと……ついた」
二人は検問を抜け、街の中で座りこんでいた。
「きっつ~……なんかもう寝たい」
「ソウヤ、だらし無いぞ」
「アルフ兄だってバテてんじゃんかよ」
「気のせいだ……」
二人は空を見上げる。
高い建物があるせいか空がポカンと開いているように見える。
「アルフ兄……ギルドどこだっけ?」
「……確か迎えが来るはずだよ、確か二人ほど」
「二人?ティスにナナミって名前の子かな?」
「さぁ……」
相変わらず二人はぼぉ~っとしていた。
「ふわ~りゆら~り……」
二人に近づいてくる女の子がいる。
どういう事か気が抜けてる感じは否めないが……
「……」
ソウヤは口を開けてその女の子を見ていた。
アルフでさえ呆然としている。
「ふわ~り……ピタッ」
止まっ……た?
ただ止まっても身体をブラブラさせ続けている。
「ソウヤさんにアルフさんですね?」
ソウヤ達に向かって指を指し、おっとりとした感じに喋る。
「お母さんから言われてきました。ティスといいます」
呆気に取られている二人を尻目にティスは続ける。
「愛情をこめてティスちゃん、とお呼びください」
「ゆら~り……」
超天然少女襲来?
最初のコメントを投稿しよう!